すばる望遠鏡イメージ

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【観測装置】

現在すばる望遠鏡では、7つの観測装置と1つの補助観測装置が使用されている。
2006年2月からは、多天体近赤外撮像分光装置(MOIRCS)も利用出来るようになり、これらの観測装置と4つの焦点によって、可視光から赤外線までの波長を様々な方法で観測する事が可能になった。
ドームの3階では今回我々が見学出来たのは2つの副鏡と主焦点カメラ、補正光学系レンズである。

副鏡
副鏡
副鏡はそれぞれ焦点距離が違うもので鏡面は、金属むき出しのメッキになっていた。
近くに寄って見学の際には案内して頂いた林左絵子先生より咳をしないように注意があり一同緊張した。

主焦点カメラユニット
主焦点カメラユニット
主焦点カメラは8000万画素の性能であり、10枚のCCDを貼り合わせた事により、大きさは丁度A4サイズの下敷き1枚分である。世界に9台ある直径8mクラスの望遠鏡で主焦点カメラを持っているのは、すばる望遠鏡だけだそうだ。
主焦点カメラは、ロボットでフィルターを取り出してカメラに入れるように造られている。
青・赤・黄の個別のフィルターで別々の写真を撮影、合成して元の姿に戻すということも行われている。遠方の惑星を観測するには10枚のフィルターを使用している。主焦点カメラの実現により、広い視野と奥深い所の天体を捉える事が出来るという事であった。

主焦点カメラの補正レンズ
主焦点カメラの補正レンズ
補正光学系レンズの説明では、すばる望遠鏡の場合に光望遠鏡としては主鏡の曲率が大きいので、収差を補正する為に3枚のレンズが製造された。
曲率が大きい為にレンズの研磨作業は至難の業であったが遂に成功して、その結果うずまき銀河のような天体でもシャープな画像を撮る事が可能となっている。
主焦点カメラはいつも望遠鏡の頭についているが、本日は丁度見学が出来て運が良かったと案内して頂いた林先生に言われた。

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